Story
ストーリー 〜博多のチョコのはじまりどころ〜

隆は通りでたまたま目にした
求人募集を頼りに
パン屋を訪ねます。
Story 08
大学2年、1974年のことです。
「持っている金で少しでも遠くの街へ」それが神戸でした。
行く当てもない隆は、通りでたまたま目にした
求人募集を頼りにドンクというパン屋を尋ねます。
そこには、白衣姿のオシャレなコックたちが働いていました。
同じ職人である父親との格好の違いに、がく然としました。
仕事も決まり神戸の町にも馴染んできたある日のこと。
隆は当時付き合っていた彼女に
チョコレートをプレゼントしようと、
店の余った材料を分けてもらい、
身に染み込んだあのトリュフチョコを手作りします。
「なんでお前にこんなチョコがつくれるんだ?」
いつの間にか、隆は先輩のシェフたちに囲まれていました。